電波暗室とは、シールドルーム室内に電波吸収体を貼り付ける事により、
シールドルームでは防ぐことのできない電磁波の反射を抑え、自由空間に近い環境を目的とした設備です。
JSEの電波暗室は大型から小型までEMC測定を目的としたEMC用電波暗室やアンテナ評価、
設計用のマイクロ波用電波暗室および車載機器評価用の電波暗室まで各種取り揃えております。
JSEでは各種電波暗室の設計、製造から現地施工および検査試験まで社内一貫して行っており、
各分野専門のスタッフを配置し、ご要望に対して迅速な対応・サービスでお応えできるよう努めております。
アンテナの評価および設計についても、EMC電波暗室と同様に電波暗室は必須です。当社のピラミッド型電波吸収体は、優れた電波吸収特性を持ち、当社独自の設計により自由空間に近い環境を構築し、目的に応じた電波暗室をご提供いたします。また、EMC電波暗室とアンテナ評価用電波暗室を兼ねた多目的電波暗室の設計、施工も可能ですので用途に合わせてご提供いたします。
音の反響の着想で名付けられたリバブレーションチャンバーは、電磁波シールドルーム(以降シールドルームと称す)と電磁波撹拌装置(以降スターラ)で構成されます。
リバブレーションチャンバーは、内部金属壁面で電磁波の多重反射を形成させるとともに、スターラの羽根の回転で多重反射の状態を変化させる試験装置です。
都市部の電磁波環境に近い状態を作り出せることから、近年の4G、5G、自動走行、コネクテッドなどの新たなシステムに対するEMC試験に最適な装置と言えます。
電子機器やシステムからの放射妨害波の放射エミッション試験や、放射妨害波に対する電磁耐性の放射イミュニティ試験のEMC試験用途に使用されます。都市部の電磁環境を模擬できるため、近年の4G、5Gの通信システムや、自動走行、コネクテッドなどで重要となる車載ネットワークシステムに対して、信頼性の高いEMC試験が実施できます。新たなEMC規格の制定や改定により、10KHzから40GHz超のEMC試験への拡張も検討されています。
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シールドルームとは、外部からの電磁波の侵入や、室内で発生した電磁波の漏洩を遮蔽する設備です。
近年、携帯電話や地上デジタル放送などの無線環境の急速な進歩により、EMCへの関心は益々高まっております。
特に産業分野においてシールドルームは必須の設備であり、使用目的、用途によりこれまで様々なご要望を求められてまいりました。
我々、日本シールドエンクロージャーは創業以来、そのご要望一つ一つに真剣に取り組み応えてまいりました。
その積み重ねた実績と経験により、お客様に最適なシールドルームご提案いたします。
当社では、シールドルームの主要構成部材は全て日本国内で調達し、当社工場にて材料加工および製品製造を行っております。主要構成部材を自社製造することで、品質の確保および短納期が実現できます。また、当社独自のシールド扉やシールドパネルは、使用目的や要求性能に合わせて仕様変更や設計を致します。
お客様のニーズに合わせ、各種EMC規格対応の最適な寸法、性能および附帯設備(ご要望に応じた各種オプション)を取り揃えております。その他、特殊な測定治具やオリジナルアイテムなども製作可能ですのでお問い合わせください。
J-NP型シールドルームは、プレハブユニット構造(二重シールド)で短期間での構築が可能です。引っ越しやレイアウト変更の際には、移設はもちろん、設置場所の条件に合わせて拡張や縮小も対応できます。シールドルームは内側から構築しますので、設置容積を最大限に利用したシールドルームの導入を行えます。J-NP型シールドルームは自立構造のため、建屋から補強をすること無く設置できます(但し、床面積で50㎡を超える設備については別途打ち合わせを要します)。
富山電気ビルデイング(協業会社)のシールドテントです。
電磁波シールドテントとは、高導電率の布を用いた簡易的なシールド空間です。
そのため使用したい場所に比較的安価に、簡単にシールド空間を構築することができ、以下のようなお客様のお悩みを解決します。
△各開発現場にて評価時にシールドルームを使いたいが順番や申請があってすぐ使えない。
△社内にシールドルームがあるが順番待ちや申請が面倒。
△サイトや工業試験場へ何度も足を運ぶのが面倒。
△電磁シールド材シールド空間を手作りしたけどうまくいかない。
△シールドルームのコストが高く準備できない。等
富山電気ビルデイングは多くのお客様のお困りごとにシールドテントソリューションを提供してまいりました。
デスクトップサイズ~大型設備や人が入る空間まで自由な設計でお客様専用のシールド空間を構築します。
電磁波シールドテント イキソルラボ及びシールド材料 電磁波シールド布 IKISOL-Rです。
イキソルラボは広帯域に対応した軽量・安価・カスタマイズ可能な電磁波シールドテントです。
各試験品の本格運用に向けた開発環境を確実にシールド空間にします。
卓上で評価可能なデスクトップサイズ~中に大型設備や人が入れるサイズまで幅広いサイズラインアップをご準備しています。
国内生産品ですので様々なご要望に迅速にお応えできます。
またコネクタパネルの搭載も可能ですので外部との接続もシールド性能を損なうことなく構築します。
シールド性能(電界)
ILS-232で測定(代表値約): 30MHz~28GHzならびに77GHzにおいて約-80dB
(保証値ではなく実測値になります)
中川電機製作所のシールドルーム・電波暗室用のシールドカメラをご紹介しております。
シールドカメラは、特に、EMC測定時の製品測定状況や設置状況を確認するために必要不可欠な設備となっております。
高画質で機能性の高い製品開発により、正確性の向上・スピードアップに貢献致します。
カメラモジュールはアナログHD・デジタルHD・IP・サーモグラフィーなどを選べます。
設置方法は 天井取付型・壁面取付型・床置き型など、用途に応じたラインナップを取り揃えております。
床置き型はバッテリを内蔵したカメラをキャスター付きスタンドに載せることで自由に動かせます。
いずれの製品もCISPR25対応・強電界(200v/m)に対応しておりオプションで外付けマイクなどもご用意いたしております。
電波暗室やシールドルームで使用する監視カメラからも不要な電磁輻射が無い事、またイミュニティ試験など、EUTに強力な電磁界を放射する際に、カメラ本体にも同様の強電界がかかるため誤動作を起さないようにする必要があります。この様な環境に対し、カメラ本体に特殊なシールド機構を持たせることでノイズへの耐性を備える必要があります。
多種多様のご要望に応じたラインナップを取り揃えております。
情報無線通信機器の普及により、無線系試験の必要性が高まっています。電波暗箱では、無線機器の安定したOTA試験を行うことができます。アンテナ評価・小型無線通信機器開発や工場ラインにおける製品評価など、お客様の用途・設置環境に応じたサイズで設計致します。
電波吸収体は、電波暗室で使用するピラミッド型からシート型まで、ご使用になる周波数帯に合わせた製品をラインナップしております。
測定の効率化を図るための様々な測定用治具や設備もご用意しております。お客様の製品により測定の方法が異なりますので、お客様のご要望に応じた製品提案を行っております。
直線性が必要なマイクロ波・ミリ波領域をカバー。 自動車用衝突防止遅延回路レーダーシステムからミリタリー用など電波暗箱の設計、及び測定システムをサポートします。
電波吸収体とは電波のエネルギーを熱に変換することで吸収する材料です。電波吸収体は、大きく分けて誘電損失タイプと磁性損失タイプの2種類があります。誘電損失タイプは、発泡ポリスチレン等の発泡性樹脂を基材として、カーボン等の導電性材料を含浸させたもので、古くから存在するタイプの電波吸収体です。
誘電損失タイプでは大別すると、電波暗室等で使用される広帯域にわたって良好な電波吸収特性を持つピラミッド型あるいは楔(くさび)型の立体的形状を持つ電波吸収体と、無線LANやETC、RFIDなどの特定周波数、または比較的狭帯域に対応したシート型の電波吸収体があります。またピラミッド型(楔型)電波吸収体には様々な山の高さがあります。一般に厚み(山の高さ)は透磁率、誘電率、吸収させたい電波の最低周波数(波長)により決定されます。
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シールド測定、サイトアッテネーション・S-VSWR・電界均一性の各種測定業務も対応いたしております。
既設のシールドルームや電波暗室など、お客様の使用状況の変化に応じて移設工事を承っております。弊社設置の製品だけではなく、他社様の製品につきましても対応が可能です。※但し、設備・設置の状態によりますので現地調査を行ってからの判断とさせていただきます。
また、規格や用途の変化に応じて、既設設備の改造をご検討される場合も、お声がけいただければ、お客様と協議のうえ、ご要望に沿ったご提案を致します。
設備をより長く安定した状態でお使いいただくために、定期的なメンテナンスを推奨いたします。特に、可動機構部につきましては、定期点検・調整・部品交換を行うことで、故障等のリスクを低減することができます。